キムチに寄生虫という話

数日前、母親からの電話で「キムチに寄生虫だってニュースでやってるから今度のお土産は買ってこなくていい」という話をされて、
"あー、キムチの殺人寄生虫の話、本当だったんだ"と思ったんですが、それとは違う話だったのですね。
ついでに韓国国内でも話題になってるんですね?
全然知らんかった。


実は以前にネットのどこかで
"韓国から輸入されるキムチには殺人寄生虫が含まれている"
という情報を目にしたことがあり、
「うわっ、マジかなこれ?」と思っていたのです。
たしか豚の糞に汚染された食品にしかいるはずのない寄生虫で、
人間の体中のどこにでも寄生、というか寄生虫は宿主を殺さずに共存するのが普通なのですが、
その寄生虫は人間には本来寄生しない寄生虫らしく、
脳や心臓に寄生された場合、本当に食い殺されてしまうらしいという話でした。
そして、その記事の趣旨としては、日本への輸出用だからそういう風になっているという風に暗に誘導してあったので、
微妙に信憑性に劣るかな、と思ってたのです。
(そういう話を全て信じないわけではなく、自分が信じたい話だからこそ一度「本当にそうか?」と疑うプロセスを忘れないことにしているのです)。


というわけで、今回、体に害は無いということになってるようですが、
そうでもない可能性もあることは皆さんにもご承知頂きたく。


ちなみに、実際に韓国に住んでて街を見てると
「いくらでもありうる話だなぁ」と思います。
雑居ビル内の誰でも通行できる場所に飲食店の食材らしきタマネギが
恐らく調理中の状態、奉公開始直後の新人さんか何かが下ごしらえを済ませた後なのかな?と思われる状態でずらりと並べられていて、そこに人の目がない、今このタマネギに何かすれば何かしてもバレない、という状況も目にしたことありますし、
スーパーや飲食店でも明らかにトイレの悪臭と同じ臭いがする所も少なくないです。
個人的に気をつけているのはスーパーの鮮魚コーナー。
ヒョンデデパートクラスならそんなことはないですが、
街のスーパーとかだと蠅が飛び回っているのが常態だったりします。

さらに以前に彼女が何かの資格の試験を受けた時、会場の公立の中学校まで迎えに行ったことがあり、
彼女がなかなか出てこなかったのでちょっと校舎1階のロビー付近を(勝手に)見学させてもらった時なのですが、
トイレの目の前に飲料用の水のボトルが配置されていたのを見たとき
「衛生観念がまったく違うな」と痛感しました。
これは恐らくソウルにいくら東京と同じような巨大なビルが立ち並ぼうと、
こういう感覚の違いは変わることがないのだと思います。
少なくとも、ここまで豊かになったのに、そういう方向には
彼らの目は向かなかったようです。


そんな怖い所で暮らしていて大丈夫なのか?と思うかも知れませんが
はじめに来る前はもっと怖い所かもしれないと思っていたので
"思ったよりまともじゃん"的な想像からのギャップから大して問題と思ってないので生きてけてます。
この本音の方は韓国人には口が裂けても言えない(激昂されるか激しく落胆されるかの2択ですからどっちも嫌)です。


そういう覚悟してなきゃ韓国ってつらい所になるかもよ?
っていうのは冬ソナおばちゃん達には声を大にして言いたいことです。
ここでたくましく生きる為にはそれくらいの覚悟が要ります。
そういう覚悟があれば思ったよりも楽しい所です。