一緒に来てた本社側の人間が今日でみんな帰った。
帰り際のちょっとした事で、奴が悪意を持っている事がはっきりと確定した。
客先から出るときに客先に持ち込んだノートPCの製造番号を書いた紙を客先の責任者にサインしてもらわなければならないシステムになっていて、
俺だけ別行動だから紙を二枚に分けて申請してた。
これを同行してた日本本社側の韓国人が「(俺の分を使うのは後だけど)二枚いっぺんに貰ってきちゃいます」と言った時に奴が
「Takel はこの後XX時からYYYチームと会議してもらうから出られない。」
とか言ったのだ。どうやら俺も一緒に出ようとしていると誤解したらしいのだが、
それは「いや、先にいっぺんにサインを貰ってくるだけのつもりみたいですよ。」といってその場は収まった。
後で、「さっき言ってた会議の予定って何ですか？」って聞いたら「そんなこと言ってない。」だと!!!
あきれた………本気でこの人に対してあきれた………。
まず一点、俺が早くホテルに戻ろうとしていると誤解した点、
「ずるい」っていう感情とか「やつをもっと苦しめよう」とか、そういう意図があるからこそする誤解なはず。
そして二点目、自分の思ったとおりにするためなら口から軽々とでまかせが出てくる事。
怒りっていうレベルを軽々と通り越した。
「なんなんだろこいつ………。」
あきれ果ててぐうの音も出ない。
まあ、上司とこいつが帰ってせいせいしたって所で。
実際、彼らが居なくなって日本側が俺だけになったらお客さん側の空気も変わったし。
俺のカタコトの韓国語での会話は結構韓国人を和ませる能力も秘めてたりするのかもしれない、カタコトであるが故に。
