在日朝鮮語

すごく面白い記事を見つけた。
在日朝鮮語
自分は(恐らく)生粋の日本人であり(むしろインドネシア人、ヴェトナム人の疑いありという説もあり)母語でも母国語でもなく、外国語として韓国語に接しているので、
2世以降の在日韓国人/在日朝鮮人の母国語としての韓国語、朝鮮語とその変形っぷりについて、ほとんど何も知らなかったのだが、この記事が本当であれば相当にヘンテコなことになってると思う。
自分も語頭の濃音は発音できないし、母音も日本語にある5つ以外は正しく発音できてなくて、고맙습니다はどう聞いてもコマッスムニダに聞こえるから思わずそう言っちゃうし、助詞も思いっきり日本語に引きずられて誤用しているので、他人のこと言えた義理じゃないのだが、それでも日本語とのちゃんぽんではもちろん相手に伝わらないので


行く임미까? -> 行きますか?
行かない임미다. -> いきません。
行く임미다ねえ. -> いきますねえ。


とかはありえない表現としてすごく変に見える。
さらにこれを見る限り、입니다, 입니까はこの崩れた在日朝鮮語では
임미다、임미까に変形しているということなのだと思う。
日本語を母語として育ってしまうと、입니다を発音するときに
どうしても"イムニダ - imunida"になって余計な母音uが入ってしまうから
それを避けるために、後続のnをmに変えてしまっているということだろう。
(日本語の"ん"はどうやら後続の音によってnだったりmだったりngだったりするようだ)
つまり、日本語の音で"インミダ"と言えば"immida"になって、
韓国語の입니다のㅂも後続のㄴに引きずられてㅁと同じ音になってるから
アルファベットで音だけを表すと"imnida"になり、
"imunida"よりは
"immida"の方が
"imnida"に近い音になる
という理屈なのだろう。


日本人的には"イmニダ"を"インミダ"というよりは余計な母音が入っても"イmuニダ"の方が近くねえ?と思うかも知れないのだが、
韓国語が母語の人の日本語を大量に聞いた経験から言うと、
子音というのは似たような系列の子音であれば例え入れ替えてしまっても
それほど問題なく聞き取れるものなのだ(人間は無意識のうちにコンテクストから音を補完/修正する能力を持っている)。
それよりは音節数が崩れてしまう母音の挿入の方が
アクセント、リズム、ピッチ等がずれてしまう為に問題が大きいのだろう。
(子音のみの音を聴いても母音付きの音のように聴いてしまう日本語ネイティヴの感覚の方が世界的に見ても恐らく例外的なはずだ)


で、これを見て思い出したのが、その昔TVドラマ版漂流教室を見たときの台詞、
「この人達の話している言語は日本語n%, 韓国語n%, 中国語n%, その他東アジアの言語がn%程度に混在しています」
とかいう台詞を聞いて
「いくら世界が崩壊して民族大混血が起こっても言語がそんな不気味な混じり方するなんてありえねーだろwww」
と思ったのだが、現実にそういう言語が在日の人の間ではできつつあるのねwww
どうせやるならアイヌ語満州語も復活させて、
モンゴルあたりから日本までの言語を全部ミックスして新しい言語作っちゃいましょうよwww