彼女が迷子に

オリニ大公園で人ごみに揉まれながらも求めていたイメージ通りの桜と、もしかしたら人生の中で最高の幸せかもしれないと思ったお弁当を食べて帰還。
家で彼女と夕食(日本から持ってきていたレトルトのカルボナーラ^^;)食べて、
彼女をバス停まで見送る。
この時点で「ケータイの電池が切れそうなんだけど、家の前に着いたら妹に迎えに出てきてもらう為に電話するからケータイ切っておく」とか言っていたのだが、これがこの事件の複線になっているとはこの時予想してなかったのであります。
遅い時間になったのでバスがないかもとか言いながらバス停に向かったのですが、バスが来ました。いつも乗るバスじゃなかったのですが「これで新村まで行って乗り換える〜」と言うので「そうか〜、じゃあね〜」と見送って部屋に帰ってきたわけです。
コーラで一息ついている所に電話。
「バスが反対で〜」とか言ってる「え、じゃあ俺の家に戻ってくるの?」っていったら
「いや、カンビニエンスストア(←便宜店で通じるのに頑張ってわかる表現を使ってくれてる)でお金が引き下ろせなくて」とか言ってるわけです。
ん?バスがなくてタクシーで帰りたいけどお金がないのかな?とか思ってると会話の途中で電話が切れた…………。かけなおしても繋がらない。そう!さっき電池が切れそうとか言ってた!!
ちょっとパニック!「あぁ、なんでまず どこにいるの? って聞かなかったんだろう?」とか「何かあった時の為にタクシー代くらい持たせておけばよかった」とか思いながらとりあえず見送ったバス停まで行く。
彼女が乗ったバスは82番か85番だったはず……行き先はヨンドゥンポ……名前は聞いたことがある気がするけどどこだかわからない。
とりあえず次のバス停まで行ってみるけどやっぱり居ない。すぐに降りたわけではなさそうだ。
部屋に戻って地図を調べる。昨日のヨイドのちょっと南だ。
ここにまっすぐ向かうバスだとたしかに新村には寄らない。
反対ってのは漢江の反対っていう意味だったのかとやっとわかるも、どこで降りたのかはわからない。
とりあえずヨンドゥンポをネットで調べる……………。
はじめにカタカナで日本語の情報を……………………。
最悪だ。
韓国第3の置き屋街かよ……。そんな治安の悪そうな所(←偏見かも、冷静に考えるとそういう所は裏の治安を維持する人達が表社会とはちょっと違うルールで治安維持してるものかも……)に彼女を夜中にひとりぼっちで放り出してしまったのかもと思うとぞっとする。
彼女を紹介してくれたミニョンヌナにヘルプのSMSとか投げたり、バスの通る道を確認したりして、彼女がどこにいるかを必死にない知識を絞って考えるも………わかんねーよぉ!!どうしたらいいんだよぉ〜とか思いながらNaverのバス検索画面を見て途方に暮れているところにSMSが来た………。


「今、家に到着したよ〜ごめんね、心配したでしょ?」


したよ!!走ったよ(バス停までだけど)。
どうやら途中の駅で降りた所で電話をかけてきたらしい、そしてその後タクシーで帰って妹の携帯からSMSを投げたらしい。
タクシー代も心配したけど大丈夫だったとのことでよかったよかった。
ドキドキしました。


やっと安心できた後、冷徹漢なのかもしれないが、どこにいるのかも確認せずにヨンドゥンポまで行かなくてよかったなとか思ってしまった--; ん、これか?日本人には情がないってのは?いや、むしろ俺だけか?