贅沢な不満

頭では贅沢な不満だとわかっているんだけど、やっぱり不満だ。
いや、正確には不満ではなくて不安なのかもしれない。


会社で必要とされているように思えないのだ。
というと、大いに語弊のある表現なのだけど、自分の気持ちを率直に表すとそうなる。
実際にはウチの会社は忙しくて、猫の手も借りたいので自分も
「本物の猫の手よりはマシだろ」
くらいの感じで存在できている。
それでそこそこいい給料貰ってるんだから本来御の字以外のなんでもないはずなのだが……
人間は欲求が満たされるとその一個上の欲求を感じるわけで……


つまりこれが承認欲求ってやつですかね?


デスマの間は忘れることができてたというか、
「むしろデスマは得意分野です!!」
っていうノリで役に立ててるって実感(あるいは錯覚)できてたんだけど、
デスマが終わると途端に


「おいらが死んでも代わりはいるもの… (C)ガイナックス


って心境になっちゃう。
自分は歯車でいい。でも簡単に代わりの見つかる歯車はいやなのだ……。
そう、だから本当はこれは不満じゃなくて不安なのだ。
価値を見出してもらえてないという不満、
トカゲの尻尾に過ぎないという不安。


結局、地道にがんばって自分の価値を周りに理解してもらうしかないはずだけど、
自分は人より不器用で仕事が遅い。
長所を理解して役に立てる役回りに振ってもらえなければ結局平均点以下という評価にしかならない。
こいつは困った。上昇ループへの第一歩が運任せだ!!
運良く自分の力が活かせる仕事に振られないと評価は下がり続ける一方なわけだ!!
そうなるとついには居場所もなくなり、お給料も0円になるわけだ。


その事への不安が不満になる。
だから、贅沢な不満に聞こえるはずだけれど、今の立ち位置が不満なのだ。