「ケイドロ?ドロケイ?」と訊かれて俺は勝ち誇った顔でこう応えた……

会社の喫煙所に入った瞬間、庶務の女の子からこう聞かれた。


「ケイドロ?ドロケイ?」


OK, 何を言いたいのかはわかっている。ケードロ派なのかドロケー派なのか、自勢力である事を期待した上での聞き取り調査だろう。
しかし、俺は勝ち誇った顔でこう答えた。


「ドロジュン」と。


OK, OK. 俺は知っている。ドロジュンは横須賀でしか通じない。
ピーパン(Pパン)と同じくらい横須賀でしか通じない。
っていうかピーパンがもはや二次元にしか存在せず、たとえヨコスカンでも若い世代には通じないであろう事を考えると、唯一無二の最強の横須賀方言かもしれない。


ドロジュン。泥棒と巡査の略である。
横須賀出身者じゃない人はよく記憶しておくように。テストにでません。