紙の本は亡くならない……今後100年くらいは。

紙の本が100%亡くなると断言できる、たった一つの理由 - 今週の天牌


結構なコメントがついているのだけど、多くが元記事の中の「どんな技術も新しい技術にとってかわられる」っていう部分ガン無視で現状の不便さを理由になくならないと反応している。
閲覧性とかなんとかっていうのは、今後の技術発展で問題なくなると思う。
ただ、実際に紙の本が消滅するのは相当先だろうなぁ。
理由としては「慣れしたんだ物への思い入れ」と「人間はデジタルデータの使用権に対して所有権を実感できない」だと思う。
前者は……今でも昭和平成っていう元号を使ったり、縦書きを書いたり読んだり、iPod の時代なのにアナログLPを「音質が違う」といいながら聴く人がいるみたいな物で、本という物質に対してこの手の拘りと思い入れをもった世代が絶滅しないとなくならないと思う。
後者は実際には使用権を買っているのに、メディアに対する所有権を買っていると思い込んでいる感覚が消費者には普通に存在している事(更に言うと個人的な使用権には個人的使用を超えるコピーをとる権利がついておらず、それをするのは窃盗とほとんど同じレベルの犯罪なのだという事を理解できていない消費者というか犯罪者が多い)、それをいいことに新しいハードウェアでかつてのコンテンツを使用する為に再度の購入を迫る企業という構図が見える。


ま、実際にはアナログのレコードがマニアの(マニアじゃない人には理解できない)楽しみになっていったのと同様に、メインはデジタルデータになるだろう。
そして生まれたときから本の代わりにデジタルデータを与えられた人達が多数派になった時、本という物質をありがたがる文化は消えていくと思う。
あと百年くらいは一部の楽しみとして残るんじゃないかな?
その先は手作りの本以外は博物館で歴史的資料として見かけるだけの物になると思う。