しかし本当にどうなんだか……

判断に困る。倒産するなら仕事も終わりでいいんだろうし、
今、転職の話を貰ってる会社に今すぐにでも連絡したいくらいなのだが、
給料未払い一度程度ではさすがにまだ倒産させないだろう
(不渡りが出てるわけでもなく、払わなきゃいけないのに払えてないのはこの会社の中において一番立場の弱い「一般社員」相手だけだから)。
となると、お給料は入ってこないのに仕事はしなきゃいけないことになる。
もとから辞める予定で、辞めることを前提に最後のプロジェクトをしている状態だったのだけど、もしかしたら来週月曜にも突然の契約終了を言い渡されるかもという情報も入っていた。
しかも、この契約終了の話、俺の契約終了の話で、俺も早く辞めたいと言っているにも関わらず、俺には内緒の話だったのが漏れたのだ。
実はこの話が漏れてきたときにピーンときていた。
「ほほぅ、そうなると丁度給料の振込みが確認できない日に契約終了になるんだねぇ」と。
だから怪しいなとは思ったのだ。
俺に対して給料を払わずに、さらに会社が借りている今住んでいる部屋のチョンセを解約すれば、もしかしたら他の人のお給料を今月分くらいは払えたのかもしれない。
俺の所に漏れてきた情報は、それをして、今の俺の最後の仕事が完了できるかどうかの調査だったのかもしれない。


まあ、それはいいとして、意外にこの状況を楽しんでいたりする。
給料未払いの会社というのがどうなるのか、なかなか生で見られるものではない。
だからそんなに苦にしてなかったのだが、
家に帰ってきて高校の時の同級生が書いてる日記を見てふと思った。
この同級生は既に結婚していて、子供も居る。旦那も高校の同級生だ。
同級生夫婦なわけで、俺と同い年なのに立派に家庭をきりもりしてる。
もし俺が彼らの立場だったら、自分の給料が未払いという状況に対して


「すっげえやべえ状況だってのに、オラ、なんだかワクワクしてきたぞ!!」


とか言えない………………。
それを認識したらなんだか自分って何やってんだろ?という気持ちになってしまった。


で、今月のお給料は退職金名目の通常一ヵ月分がプラスされていつもの月の倍の額を貰える筈だったわけで、これにかなり期待をしてたわけですが………。
やっぱこれ払ってもらえないと困るなぁ………。
まあ飛行機代くらいは手元にあるから帰れるけど、
韓国に来てる間に日本側で必要になったお金を、親とか姉貴にいろいろと立て替えてもらってるわけです。
そういうお金をぜんぶそこから出すつもりで考えてたのに、完全にあてが外れたかも……。
ふーむ。どうしましょうねぇ?