ついに俺も面接される側じゃなくて面接する側になったらしい

実は昨日社長から『明日プログラマを何人か面接するから試験問題作って』と言われ、
大急ぎで試験問題を作ったのでした。
ちなみに、やねうらお師匠(id:yaneurao)が社長を務めるやねう企画の入社試験問題(id:yaneurao:20050929)をパクろうかと思って、
ちょっと見てみたのだが


自分が解けそうも無いのでやめておいた(--;;;


まあ、ウチの会社の面接に来る人がレベルが高くなさそうなのは解っていたので
自分でも悩んでしまうような問題じゃなくていいのだと気を取り直して作成。
結局、点数で結果を見るのではなく、意見を述べさせて習熟度を測るほうに逃げた。
そして今日、最初からではないのだが、面接の途中で呼ばれて
ちょっとプチ面接官になった^^
これは生まれて初めての体験ですよおにいさん!みたいな。
プログラマは今日3人来たのだが、面接はまあそこそこ………。
一人は作品を持ってきたのだが、この作品自体は結構いい。
一人でゼロからこれを作ってきたのなら即戦力だなとおもって質問。


(実際には社長に通訳してもらってますが)
俺『完成度が高いですが何かライブラリ等を使いましたか?』
応募君『はい、使っています』
俺『それはどんなライブラリですか?』
応募君『ネットでフリーで配られているライブラリです』
俺『なんという名前のライブラリですか?』
応募君『知りません』


もうね、この時点で怪しさ爆発です。
彼、絶対一人で自力でこの作品を作る能力ありません。


俺『何人で作りましたか?』
応募君『4人です』
俺『あなたは何を担当しましたか?』
応募君『弾とそのエフェクトです』
俺『クロッスムニカ……(そうですか……)』


断定は良くないが………
少なくともこの作品では彼はメイン君にぶら下がっていただけだと判断。
なんていうか、こういうやりとりが自分的に


なんかリアルで逆転裁判やってるみたいで楽しい!!


と思ってしまいました(不謹慎かな)。
今までの人生で面接で泣かされた分をこれから取り戻して行きたいと思います(爆)。
でもなー、地味に見栄張られるても暴露する部分が無いんだよなぁ。みたいな。
この彼くらい、『これが僕の作品で〜す!』とか言いつつ
誰かが頑張った成果を持ってきてくれるくらい解りやすくやってくれないと楽しめない。
いや、楽しむなって。みたいな。


まあ、そんなこんなで面接は特に目立ってよいところも悪いところも見つけられず終了。
前日に頑張って作成した試験をやってもらって、その結果を見ることに………


あべしっ


   ひでぶ


ひ、酷い。
想定の範囲外だった。
3人とも…………。
まず第一問目、これできなかったら問答無用で不採用だろと思って入れた問題。
ちょっと数字とか適当だけど実際こんな問題。


次の関数を実行したときの戻り値を書きなさい
int func()
{
 int val1 = 10;
 int val2 = 33;
 int val3 = 120;
 int val4 = 50;

 return val1 + val2 * val3 / val4;
}


これで3人中………


正解者………ゼロだった……………………。




一人だけ惜しいのがint型だと気がつかなかった人が居て、
小数点を含めて計算しちゃったという、
本当なら『これに引っかかるようではダメダメなのだよっ!』と言うつもりの部分だったのだが、
これに引っかかってる解答が一番マシで、
あとの二人はどこでそうなったのかなぞの数字。
少なくとも答えが数字だと気づいただけマシだったのだろうか?


第二問目、int**にint*を後から代入してそいつをデリファレンスした結果の数字を書かせる問題………
ちょっといじわるして一問の中に4つ入れちゃったのだが……
3人中、2人が解答欄……空白………。
このレベルだとポインタについて知らなかったのか、それとも問題を見た時点で諦めたのか区別がつかない………。
一問目の答えを見た後だったら欲張って4つも書かせずに1つにしてただろう………。
ちなみに解答を書いた一人は4つ中2つは正解。
残り二つは代入される場所をケアレスミスで間違えたのだろうと想像できる形の不正解。
一問目の結果を見た後だったのでなぜか
「痛みに耐えてよく頑張った!感動した!!」
とか思ってしまう俺………。


この後、グローバル変数のメリットとデメリットを書きなさいとか、
defineで定数やマクロを定義することのメリットとデメリットを書きなさいとか、
本来の趣旨だと、どういうプログラムのスタイルなのかを見るつもりの設問を入れたのだが………
C言語の最低限のルールを理解してるかどうかを見るのに最適なテストに様変わりしました……………
というか、3人中2人はこの部分の解答………全部空白…………。
おまいら何も書けないくらいC言語を知らないだろうとツッコミ。
残る一人は想像するに泥臭いコーディングスタイルのようだが、
それでもCかC++でプログラムを書いたことはあるようだった。
一応この手の最後の設問に
C++またはJavaにおいてポリモーフィックなクラスを使うことのメリットとデメリットを書きなさい
という問題を入れておいたのだが、こいつは全員解答が空白だった--;
polymorphicの意味がわからんかったのだろうと想像。
こんな調子なのだが、全体の最後の設問
■あなたが仕事中、技術力的に現在の自分には解決できない問題が発生しました。
どうやって解決しますか?
例)詳しい友人にメッセンジャーで質問する


という問題で解答例(俺的に最悪だと思った解決方法)にひっかかったのは
3人中一人だけで、残り二人は想像していた模範解答に近い
「まずは自力で解決のために努力します!
どうしても駄目なら書籍などを調べて、それでも駄目ならインターネットで調べて、
それでも解決できない問題なら自分より詳しい人の力を借ります」
みたいな、問題解決においてまず自分で努力することを表明しちゃってるのだが……
正直、他の問題の解答がもう少しまともだったらうっかり信じてしまいそうなのだが、
ここまでの結果を見ると………


こいつら、口だけクンなんじゃないか


という疑念がどうしても払いきれません--;
ああ、きっと僕は心が汚れているんだ!
なんで疑うんだ!ぶっちゃけ想定してた模範解答じゃないか!
少なくともトラップに引っかかった一人よりはずっといいはず……………。


トラップに引っかかった一人は、もしかしたら純粋で正直なのかもしれないなぁ………。
なんて思いなおしてしまうほどです………。


ちなみに試験のほかにアンケートというのを用意していて、
手違いで一人は解答してもらってないのだけど、二人に解答してもらいました。
ぶっちゃけ、ほとんど空欄。
内容は
■今までにプログラムの技術の向上に役に立ったと思う書籍があったら挙げてください。
とか、
■一番得意なプログラミング言語を一つだけ挙げてください。
■問題なく使用できるプログラミング言語をいくつでも挙げてください。
■多少苦手だが使用できるプログラミング言語をいくつでも挙げてください。
みたいな項目だったのだが、
役に立った書籍は二人とも解答なし。技術本買ったことないなこいつら。みたいな。
プログラミング言語のほうは片方は解答なし、そしてもう片方は………
↑の一番得意な…から多少苦手だが…まで3項目に全部同じ答えを書いてきた。
しかも複数(一番得意な…は『一つだけ』と書いてあったのに)。
日本語から翻訳した文章だったから伝わりづらかったのだろうか?
素直に『こいつ文章読解能力低いな』と見てもいいのだろうか?
判断が難しすぎる…………。


ついでに↑のプログラミング言語の所をOSに書き換えた設問もあったのだが、
何を思ったのか、片方
Excel, Word, Accessとか書いてあった。謎。
君にとってOSの定義って何だ?みたいな。


兎にも角にも、予想以上の出来栄えである。
もちろん、ネタとして。
ちなみにこのネタにはちょっとした尾ひれがある。


今回の採用者の中のプログラマについては、
俺の直属として配置されます--;


ぼ、僕が……彼らの面倒見るんですか?


ついでに社長、何気に平社員のままで
中間管理職の仕事をさせようとしてますね?
一応、社長からは『将来的な布石だ』みたいな話はされたけど………。
もちろん、期待されてない人間、
信用されてない人間なら面接に参加したり、試験問題作ったり、
あまつさえ配下に人間を配置されたりしないことはわかってます………。
でもヒラのままなんですね………。


頑張って応えたら昇級できるんでしょうか?
とりあえずここに居る限りは
そう信じて頑張るしか道は無さそうなのですが。