新しい自分の始まり

特に何かきっかけがあったというわけじゃないと思うけど、
今日、新しい自分がはじまっていた事を自覚しました。
何か、今まで背負っていた重荷をすべてどこかに捨ててこれたみたいです。
今までのタケルを知っている人ならば、タケルが非常に早足で歩く事を知っているのではないかと思います。
今日は違いました。人の流れと同じ、むしろゆっくりと街を歩きました。
今までずっと、自我をもった時からずっと何か、何か形の無い物に急かされて来た気がします。
常に誰か、きっと自分自身に監視されながら生きてきました。
でも、もうそれも終わりです。
誰かに期待されたタケルという人間を作り続けるのはもう辞めたのです。
今まで、どんなにクールに気取っていても、常に人の目を気にしていました。
笑われているのではないか、怒られているのではないか、ずっと怖かった。
周りから期待されている自分を作らなければと、心の奥底でずっと思っていました。


正直な所、きっかけが何なのかさえわかりませんが、今日、それらを捨て去ることができる気がしたのです。
そして少なくとも今日、横浜の人ごみの中で、自分の部屋にいる時のように、いや、いままでのそれ以上に、リラックスしている自分に出会えました。


自分とよく似ていて、全然違う友人、もうこの世にはいない友人が持っていた物、自分が持っていなかった物がなんなのか、わかったような気がします。


これからも、きっと自分を演出する場面には出会うでしょう。
でも、日常の自分は、もう作らない。
誰かに焦らされていたわけじゃない。ただ自分がわけもわからず焦っていただけなのです。
今まで、自分自身に「かっこ悪くてもいいじゃない」と言い聞かせていた事もありました。
でも、それ自体がかっこつけてたのです。
しばらくの間、ありのままに生きてみようと思います。
それで自分がカッコワルイと思うときは、ちょっと立ち止まって考え直してみようかな、そんな風に思うのです。


今までタケルに実際にあった事がある人が、次にタケルにあった時、もしかしたら腑抜けたように見えるかもしれません。
でもそれは、もう自分を騙す事を辞めた、新しい…いえ、本来のタケルなのだと思ってください。